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融解

融解 短編

女×男

『裕美』女・21歳
『コタロウ』男・18歳

興味を持った方は続きから

「はぁ…はぁっ……」

 青年は息を荒げ、大学からマンションの部屋へと続く帰路を歩いている。
 息や汗が顔を彩り、黒縁眼鏡の下にある整った綺麗な顔立ちは少し歪む。だがそれは走るが故にといった訳ではなく、むしろ別の感情から生まれたもの。
 火照り上気した頬や息使い。僅かに垂れさがって見える目尻からは困惑と葛藤、そして飢えや渇望が垣間見える。時折ピタリと歩みを止め、このまま道を進むか迷いを見せるが……それでも着実に足は前に進む。
 ゴクリと喉が鳴った。口内に溜まり始めた唾液を無理やり呑み込もうとするも、僅かな量が淡く色付けられた唇の端から垂れてアスファルトを濡らした。
 そう…青年は何故か……淡く薄く、しっかりと見なければ気付かないほどの色合いで紅を引いている。それだけではない。細く整えられた眉には眉墨が。そして垂れ下がった目の縁にはアイラインまで。
 本当に薄く気持ち程度ではあるが、彼は化粧を施していたのだ。
 その彩った顔色を、まるで何かに囚われた中毒患者のような表情で歪ませ濁った光を瞳に灯しながら徘徊し、結局は自身が望み望まぬマンションの扉を開けてしまった。
 
「おかえりなさい、コタロウ。大学は楽しかった?」
 赤と黒の二色で彩られた部屋の中央で。革張りのソファに腰掛けた、少女と呼んでもまだ差し支えの無さそうな女性が声を掛けると、コタロウと呼ばれた青年の身体がぴくんと跳ねた。
「……あ、あまり…集中できな…かっ…た…で…す…裕美さ…ま…」
「あら?どうしてなの?」
 分かり切った答えなのだろう。微笑み尋ねる裕美と呼ばれた少女に対し、先程まで以上に染まった頬と荒げた息を吐いてコタロウは答えを返す。揺れてしまうお尻に翻弄され、泣きそうな声と表情で。
「す…座ってるだけで……もう…お尻が…じんじんして……」
「それだけかしら?」
「…っ……お、男の…人が通るだけ……で…うぅ…うぁ……ぁぁ」
 コタロウは遂に堪え切れず泣きだしてしまった。もう分かっているのだ。自分はどうにもならないと。求められた言葉を…自身に起きてしまった変化を口にしようとした瞬間、僅かに残った理性が軋み悲鳴を上げる。それだけは認めたくないと。
 だがその言葉の続きを、あっさりと裕美はコタロウに浴びせかけた。
「ふふっ…もう目が行ってしまうのよね?男の股間に♪」
「ひっ…」 
「あぁ、入れて欲しい…って♪疼きまくったお尻が求めちゃうのよね、勝手に。もうコタロウはお尻の味が染み込んでしまったから」
 もう泣くことすらも出来ずコタロウは息を止め、只管に震える身体を両手で抱きしめるように抑えた。
 この身体は、先日目の前の女性に施された数時間にも及ぶ前立腺調教で壊れてしまったのだ。イキ続け、射精し尽くしても止まらぬ快感に狂わされて。
 あの日以来、四六時中休む暇なく淡い疼きがお尻の奥…前立腺から脳へと強制的に送られ続け、ほんのちょっとした刺激ですら敏感に感じてしまう。それだけでなく、お尻に何か入ってないと満たされない快感が脳を支配し、視線が無意識にそれを満たすことができるモノ…つまり男性の股間を追ってしまうのだ。
「でも駄目よ?勝手に拾い食いしたら。食べて良いのは飼い主の私が許可したモノだけ…」
「…た…食べません……男なんて……」
「ふふっ、そうね。食べられる側ですものね、コタロウは♪さぁ、ちゃんと言いつけを守れたのか見せて……」
 その言葉に、視線を泳がせ躊躇いを見せはするものの……コタロウは服を脱いでしまう。
 シャツとズボンを脱ぎ捨てた身体を覆うのは、僅かな布地だけだった。
 白いレースで縁取られた上下お揃いの下着。当然、こんなのは女物だ。だがコタロウは、与えられたそれを言われるがままに履き大学へと行ってしまっている。
「可愛いわ、コタロウ。服もお化粧も。でも、もっとお化粧は濃くしていきましょう」
 そう、化粧も裕美の言いつけだ。化粧をし女性用の下着を身に付け学校に通う。
 与えられた命令。あるモノの為に―――。
「さぁ、御褒美をあげるわ。可愛い声でおねだりしてね♪」
「……ぁぁ」
 御褒美…その言葉を聞いた瞬間、コタロウの目の色が変わった。涙を流していた瞳が潤む。別の感情で。もじもじと再び揺れ始めるお尻。僅かに開き掛けた唇の端から熱い吐息が止めどなく零れてしまう。
 さっきまで揺れ動いていた意識と理性が、あっと言う間に押し潰され消えていく。
 止められないのだ。もう、自分が――どんなに嘆き憂えいても―――。
 後ろを向くと、可愛らしい下着で飾られたお尻が突き出され勝手にふりふり可愛らしく揺れてしまった。どんどん昂り熱く脈打つ鼓動。
「このままじゃ…このままじゃ……」
 うわ言のように呟かれた言葉。でも、もう止まらない。
 乾く口内をごくりと唾液で潤して。コタロウは口を開いた。蕩けた目をしながら。
「あぁ…お尻を……可愛がって…くだ…さ……い……」
「ふふ、そのうちちゃんと躾けないと、本当に誰かれ構わず咥えてしまうわね♪」
「ちがぅ…いやだぁ…だめ……たすけ……」
 裕美の言葉に理性が最後の反応を示すも…もうそれは刹那の出来事。
 白く細い指が下着に掛けられ、あっと言う間に綺麗なお尻が露わになると。
『ぬぷ…』
 ローションを塗られた裕美の指がスルスルとお尻の穴奥深くまで差し込まれて――
「はぁぁ…ぁ…ぁぁ…」
『ぐにぃ』
「あ゛ぁーーーん❤」
『どぷっ!…どぷ――』
 前立腺を揉みしだかれた瞬間、指の動きで押されるがままに、もうコタロウは雌の声を上げながら精液を垂れ流していった―――。
「ふふ、今日は良い玩具で躾けてあげるわね、コタロウ♪」
 
    ◆

「はぁ…ん……あぁ……また…い…んぁっ……❤」

 コタロウは定まらぬ視線を泳がせながら熱い息を吐いた。
 別に何をしている訳でも無い。ただただ部屋の中央に置かれたソファに深く腰掛けているだけだ。
 それなのに白い肌は淡く染まり、その身体は小刻みに震え続ける。可愛らしい下着姿のままで。
「んはぁ…また…でちゃ…ぅ……ん❤」
『どぷっ…』
 ぴくんと身震いした瞬間、濃厚な吐息と共に一際高い声が上がる。だらしなく開かれた唇の端から自らの胸に滴を垂らすが、拭うことすらせずに身体をソファに沈め溺れ続けた。
「また沢山出しちゃったわね♪」
 愉しげに微笑む裕美の顔はコタロウの正面で、以前のように付き添ってはいない。余り行儀が良いとは言えないが、テーブルの上に足組みをしたまま黒革衣装を纏ったその身を落として眺め下ろすだけ。陶磁器を思わすような白く細い指先の欠片すら触れはしていなかった。
 だが裕美の言葉通り、コタロウの下腹部を覆う僅かに膨らんだレース縁の黒いショーツは、その膨らみの先を幾度目かの射精で濡らされ更なる染みを拡げつつある。
 ―――否、もう染みと呼ぶほど小さくないかもしれない。べっちゃりと濡れた布地は纏わり付く様に張り付いて陰茎の形を濃く浮き上がらせた。さして太くも長くもないそれは、時折起こる身体の痙攣に促されるままドロりと先端から薄められた精液を溢し続ける。
「ふふ、コタロウったら壊れた蛇口みたいよ?」
「はぁ…だってぇ…きも…ちいぃ…の…とまらな…いで…す…❤」
 たどたどしく紡がれた言葉通り、最早コタロウの表情は淫靡に蕩け妖しげな色香すら漂わせていた。垂れ下がった瞳は自前の長い睫毛と薄く引かれたアイラインでより淫蕩そうな眼差しへと強調され、口内に留められず漏れた唾液で濡らされた唇はまるでグロスを塗りつけられたかのような光沢を纏う。
「あぁん…ま…た……で……んぁ……❤」
『びゅぷ…』
「お気に入りになっちゃうわね、その玩具♪」
 玩具……アナルに挿し込まれ前立腺を刺激続ける裕美特製のエネマグラは、指技に劣るものの逆に程良く適度な快感を与え続け、コタロウの意識は残したまま脳を快楽の海へと浮かべ続けていた。
 じんわりと前立腺から拡がる快感の波は脊髄から全神経そして脳へと蓄積され続け頂点間際を漂い、まるで蛇口から漏れる水滴でコップの水が溢れるかのように時折越えていく。そのためコタロウは意識下の状態で常に淡い射精中の快感を維持され、偶に訪れる限界を越えた射精でわななくのだ。
「はぁぁ…ん…おしりぃ…あついぃ……あぁ…んぁぁーー❤」
『じゅぐ…』
 汗で肌を艶めかしく濡らし、匂いの籠るような吐息でコタロウは喘ぎ続ける。
「ふふ、出る量も減ってきたわね。でも、出なくなってもお尻でイクのは止まらないのよ?」
「あ……んっ…はぁっ……ぁ❤」
「このままだと今まで以上にお尻の疼きが止められなくなって、自分からずっとその玩具をおねだりするようになるわ。そのトロトロの可愛いお顔で学校行くのかしら♪」
「そん…な…んぁ❤」
 こんな状態で大学に行ける訳がない。抗議が何一つ頭に入らないし、そもそも普段通りのキャンパスライフを送れる筈がないのだ。
 残された意識でコタロウ自身もそれは自覚できるのだろう。
 惚けた顔のまま僅かに嫌々と首を振るも、その微小な抵抗すら可愛いとでも言うように裕美は笑っていた。
「ふふ、では抜いて行くの?きっと誰かれ構わずお尻振っちゃうわよ?」
「んひっ❤…だ…めぇ……」
「なら自分で抜きなさい。私は何もしてないわ♪」
 事実、裕美はコタロウを机上から見下ろしてしかいないし、コタロウ自身何一つ拘束された訳でもないのだ。
「あぁぁ…ぬか…なきゃぁ…ぁっ…んぁぁ❤」
 惚れた相手にならまだしも、見ず知らずの同性相手にお尻を振るなんて……だが事実、既に一度は同性との行為に溺れさせられてしまっている。このままだと本当にそうなってしまうと理性が拒むも―――痺れ溶けた脳は、その命令を手足の神経に伝達するのを拒み続けてしまった。
 ……徐々に徐々に蝕まれ溶かされ、快感の波に漂い続けるのを本能が望んでいるのだ。
 以前のように正気を失えられたらどれだけ楽だろうか?
 でも今、コタロウが存在するのは―――ソファに腰掛け震え続けるだけの世界。
「ゆみ…さまぁ…たすけ…んっ❤…ぁあっ…あぁ…また…でてるぅ……❤」
「あらあら、コタロウったらお漏らししっぱなし」
「んひぃっ…ぁ……❤」
 押し出され布地に拡がる精液の生温かさ。ぐじゅぐじゅに精液を吸ったショーツの肌触り。
 本来なら気持ち悪いと感じるそれすら今は与えられない。
 僅かな意識だけを残し溶け出す世界の狭間で。  

 生まれたばかりの子猫を愛しむような視線を感じた―――。
 生まれたばかりの子犬を名付けるような優しい言葉が聞こえた―――。
 
 柔らかな……凍て付く冷え切った声が―――。


「もう大学なんて行く必要ないのよ、コタロウ。だから安心して壊れなさい♪」
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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だらだら妄想を垂れ流す人の皮を被った猫。

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