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アップデート 番外編 最終話

アップデート番外編 最終話

?×女装男子・洗脳・公開女装調教


『峰岸ユウヤ』女装男子(元純男)・22歳
『トオル』男・29歳
『リョウ』女装子・21歳

興味持った方は続きから

『どさっ』

 ベッドの上に倒される。まるでゴミを放り投げるかのような扱いで。
 ユウヤはあの後――地下駐車場で何度もイカされ、そのまま車でラブホテルの一室に連れ込まれていた。かなり広く設備も豪華。普段の売りではなかなか使われることのない立派過ぎる部屋だ。だが、その豪華な室内を眺め堪能する間も無く、無造作にベッドへ放り込まれる。
「あはぁ♥」
 それでも濡れた唇が溢す言葉は、非難や嘆きの声ではなかった。驚くほど純粋な感情だけが籠められた吐息。うつ伏せになると疼きに身を任せ、もぞもぞと自ら尻を浮かせ左右に振る。さして隠す役には立っていなかったスカートを、もどかし気にたくし上げて。
 黒の網タイツに包まれた双丘。だがプラグを抜く為に引き千切られた中央は赤い下着を露わにし、その下では――何度と精を放たれ濡れそぼった穴が淫らに蠢めいていた。その穴を拡げ見せつけるように両手で尻を開き下着に指を絡めずらしながらユウヤは鳴き続ける。
 もう頭の中は、地下駐車場の続きをすることで一杯だった。
「あぁ…早くおチンポ挿れてぇ♥」
 男だった記憶は全て快楽に呑まれ消え、男娼として男の慰み者にされ続けた心が快感を求めるだけ。盛るまま、潤み堕ちた双眸がトオルの姿を求め彷徨い続けていた。
 しかし、その訴えを太い声は退ける。
「服を脱げ。下着はそのままでな」
「はぁぃ♥」
 媚びた声を出し頷く。言われるがまま身を捩ってニットワンピを脱ぎ捨てた。
 ――挿れて貰いたい一心で躊躇いもなく晒す。狂わしい姿を。
 赤い下着と黒のタイツに彩られた美青年。扇情的な姿勢で見る者の背徳感を掻き立てる。
 ユウヤは男狂いの女装子に仕立てられたもののホルモンは未投与だ。元から麗しく細い美少年の身体付きをしていたとは言え、やはり明確な女体とは違う。膨らまぬ胸は意味も無いまま毒気強い赤色で過保護に包まれ、逆に不足がちな布地で下半身は包まれながらも膨らみを見せる。故に女物の下着や網タイツの違和感を浮かび上がらせ、見る者に女装子特有の異様な艶を覚えさせるのだ。

「ん、脱ぎましたぁ♥」
 再びベッドの上で同じポーズをし、トオルの物を出迎える。破かれた黒網タイツの中から覗く赤い下着が揺れると、また指がそれを絡め捕ってずらし灯りの下に晒しあげた。いつでも咥え込めるよう腸液で濡れた穴を。
「んぁ、欲しいのぉ♥」
 室内に響く甘えた声。飲み干せない唾液が垂れ落ち、求めた穴は言葉と共に開き閉じて逞しい物を欲しがった。
 そんな男として情けない姿を一瞥し、トオルが笑み漏らし問う。
「欲しいか?今すぐに?」
「あぁん、欲しいですぅ♥」
「どうしてもか?」
「んふぅ♥どうしてもおチンポちょうだいぃ♥」
 抱かれるまま覚えさせられた卑猥な言葉。男としては吐くことの出来ぬ懇願を垂れ流し続けユウヤは男の物を植え付けられた本能のまま望む。
 しかし、次の瞬間――妖しくも淫靡な空気は引き裂かれた。

『ガチャ』

「は~い。皆さんこちらですよ~♪」
 聞き覚えのある声が部屋に加わり、たちまち複数の足音も引き連れ姿を現す。
「あは。ユウナちゃんエロい恰好、もう立派なメスだね」
「……んぁ、リョウさ――ひっ⁉」
 小さく息を呑むユウヤ。固まった表情は、さっきまでの艶を失うと徐々に青ざめ、震えた声すら漏らす。
見知ったリョウの姿ではなく、その後に続いて入ってきた者たちの姿を見て。
 一瞬の沈黙を経て――雌化以前の記憶が蘇った。
「……ぁぁ、なん…で……」
 瞬時に脳内が覚め困惑する。揺れた尻が止まる代わりに身体を支える細い手足が小刻みに震えた。蕩けた眼差しを一変させるユウヤの視線の先にあるもの。
 それは――女だった。
 女装子ではなく生物学上で女と分類される純粋な女性たち。一見それ以外の共通点を何も見いだせない、ばらばらな容姿の集合体。
 熟れた色気を纏いつつも落ち着いた佇まいの女性も居れば、真逆に若く滲み出る生意気さを隠しもしないギャル。その間と言った感じのごく一般的な見た目の女性たちに、見るからに大人しそうな黒縁眼鏡の女性まで。
 しかし、そのてんでばらばらな女性陣は皆一様にユウヤの姿を見止め、驚きと懐疑そして蔑みの表情を浮かべながらも互いに囁き出す。
 ――共鳴するかの如く、ユウヤの震えは止まらなかった。囀る彼女たちを見て。そればかりか焦り額に汗を浮かべると泣きそうな表情を浮かべる始末だ。
 逆に案内人であるリョウは、怯えるユウヤを見て喜々とし口にする。
 誰に対してすら、する必要もない説明を。
「意外にも覚えてるんだね~。そう、み~んなユウナちゃんがユウヤくんだったとき、騙して使い捨てしてきた相手だよ♪」
 そう、彼が引き連れて来た女性たち只唯一の共通点。
 皆、誰もが一度はユウヤに煮え湯を飲まされた女性達だったのだ。
「うっわ、まじキモいw」
 ギャルが嘲笑い携帯のカメラを向けフラッシュで煽ると、
「え、うそぉ。本当にあれユウヤ?」
「たぶん。だってほら、化粧してても目元がそうだし」
 二人組のOLと思わしき女性は指を指し確かめ合う。
 三十半ばを過ぎているだろうか。一番年上と思しき女性は、その優雅な佇まい動揺何一つ漏らさず静かにソファ中央へ身を落とし眺め。釣られるようにして少し野暮ったい黒縁眼鏡の女性が、不安げに周りを伺いながら床に座り込んだ。
「ダメダメ。撮影は禁止って言ったでしょ!」
「あはは、マジごめん」
「確認するからちゃんとデータ消して」
「うん、ほら消したよ」
 ユウヤが呆然と見つめる先で行われるやり取り。芝居を見ているかのような隔たれた空間。
 ベッド上とは全く異質な世界が、ほんのすぐそこにある境界線の向こうに広がっていた。
 ――だがそれも、次の言葉でまた瞬く間に姿を変えてしまう。
「あ、どうしたの?ユウナちゃん。ほら、こっちは気にせず続きしてて良いよ」
「……ふひゅ…続…きっ…て」
「ほらぁ、今からトオルの逞しいおちんちんでいっぱい可愛がって貰うんでしょ?」
 瞬間、静寂が訪れると五対の瞳がユウヤの肉体に鋭く突き刺さった。先ほどまで以上に色んな感情を混ぜ込んだ色をしながら。ただどれもが、内に一つの同じ光を灯している。
「い…いぁ――」
 その光が何を欲しているか分かったのだろう。
 今この場、己が見下し騙し欺いてきた女の前で不様にも男に抱かれろ。男として堕ちた姿を全て曝け出せと。
 捨てた筈の過去を目の当たりにし生まれてしまった微かなプライド。自分が利用ししゃぶり尽した相手の前で道化になるなんて……呑み込むことの出来ぬ現実がユウヤの心を蝕む。
「……ゆ、ゆるし――」
 耐えきれず縋り漏れた悲鳴――。
 しかし、さっきまで欲していた男の無情な声がそれを遮った。
「どうした?今求めてこないのなら、金輪際俺に抱かれることは無いと思え」
「――っ⁉」
 怯えた視線は、自ら陥れ逆に自らを陥れた女性たちから、本来向けている筈だった男に向けられる。
 気が付けばユウヤは、トオルにベッドのすぐ傍で見下ろされていた。圧し潰すような重い眼差しで。
「どうすれば良いか忘れたのか?さっき駐車場でしたことをすれば良いだけだ」
「……ぁ」
 一瞬にして蘇る。肉体の疼きと共に。
 ほんの一時間も経たぬ前に行われた痴態の一部始終が。こんな状況下ですら、心と身体の内から沸々と。
「いいか、もう一度だけ言ってやる。少しでも拒否の姿勢を見せたら、今後二度と俺に抱かれることは無いからな」
「……ぃ…やぁ」
 失う恐怖が、瞬く間に思考から女たちの視線をはじき出してしまった。
 もうユウヤ、否――ユウナにとって、トオルの太く煮え滾るように熱い塊が導く悦楽は忘れ得難いもの。今の自分を形成する全てになっているのだ。例え他の男が代わりに抱こうとも、それだけでは満たされず延々と疼き悶えるだろう。
 男に抱かれ抱く喜びの底に鎮座する本質は、トオルに抱かれ覚え込まされた快感なのだから。
「……ぅぅ」
 それでも一瞬、視線は望まぬ観客に向けられてしまった。涙でぼやけた視界の向こう側。女たちの嘲笑った顔に躊躇し四肢が萎縮していく。

『がばっ』

「きゃぁっ♪」
「ごくん」
 ――と、女たちの声が色めき立った。そして声よりも聴き慣れた衣擦れの音にユウヤは視線を奪われ、瞬間――喉を鳴らす。飢えた獣を煽るように目の前へ差し出されたのは、筋肉で飾り立てられた逞しい裸体。
 部屋中の視線を独占しながらトオルが衣服を脱いだのだ。下半身を包む僅かな布地だけを残し。彫刻のような肉体美は女たちの視線を独占し、そして誰よりもユウヤの眼差しはそこへ纏わり付いていた。
「んふぁ…」
 鼻先から漏れたのは昂り始めた吐息。萎縮してた筈の四肢も動きを取り戻し、気が付けば意思とは無関係に犬の如くしゃがみ込む。
 目の前にはもう、いきり起った陰茎を抑え切れそうにないほど膨らみ伸びた綿の生地だけしかなく、それ以外の何者も映し出そうとしない。軽く鼻を鳴らせば、鼻腔に嗅ぎ馴れた雄の臭いが漂い知らず知らず胸が高鳴った。
「咥えろ」
 低い声でぶつけられた男として屈辱的な命令。だが、もうユウヤは躊躇わなかった。
「んぁぃ…ん、んむ♥」
『きゃぁ~』
 悲鳴とも歓喜とも取れる叫びを浴びながら、唇を淫らに開き待ち切れないとばかりに布地越しで陰茎を咥えると。
「んんっ♥」
 それだけで小刻みな波が襲い掛かり、軽い絶頂感を味わってしまう。その波に呑まれるまま、何度も何度も唾液の染みを拡げながら食む。唇や舌が熱い塊で燻され、その度に男として僅かに浮かんだプライドも焦がした。
 艶やかな色を醸し出し、薄っすらと汗ばみ始めた肉体。捩り悶えながらも吸い付いた唇だけは、ずっとその場に留まり続ける。愛しい恋人から離れることを嫌がるように。何度も何度も顔を傾け横から咥え唾液を絡め、より膨らんだ亀頭に優しく吸い付く。そのまま舌を這わし、滲み出した先走りの味に酔いしれた。
「うわ、マジ咥えてて笑える」
 そう口走った言葉とは裏腹に、ギャルは嫌悪とも興奮とも取れる複雑な感情で顔を歪め、
「何か凄いね……」
 二人組の女性は言葉少なく固唾を呑んで見守るだけ。他の二人も差して変わらず。ただ静かに視線を注ぐ中で。
「んっ♥んっ♥♥♥」
 ユウヤだけが最早お構いなしで甘い声を出しながら咥え続けている。そして遂に堪え切れなくなったのか、教え込まれた通り唇だけでトオルの下着を食むと引き下げた。

『ぶるんっ』

『っひ!?』
「あぁん♥」
 凶悪な男の塊が解き放たれる。並みの男では持ち得ない業物だ。
 勢いよく点穿ち脈打つ肉棒を目の当たりにし、小さく息呑む一部の女性陣。
 ――だが、男娼だけはより目尻を下げ甘い鳴き声を上げると。豪華なご馳走を前にしたかの如く喉を鳴らし、舌なめずりをし一気に齧り付いた。
「んふぅ~~ちゅ♥」
 陰茎を根元から舐めあげ、終点である尿道口は愛おし気に口付け。そのままゆっくり唇を拡げながら咥え込み、そうするのが当たり前のように喉元まで亀頭を招き入れる。
「じゅむっ、んっ♥じゅぼっ…んゅぶ…じゅぼっっ♥♥♥」
 ――と、間髪入れず、ゆっくり上下に顔を動かし出す。何度も何度も。
 その顔は若干苦し気に眉を顰めるも、だがそれ以上の喜びを頬の紅潮によって見る者に知らしめる。ユウヤ自身、もう今は何の迷いもなくトオルの味を堪能している自分に心の底から気付いていた。
 愛おしく、何より気持ち良い。
 男の――トオルのペニスにフェラチオすることが―――。
 既に奉仕なんて言葉で留まらない。何しろ自分自身が感じ悶えてしまうから。例え過去踏みにじった女に嘲笑いながら見られていても。
「じゅぼ♥んっ♥うぶ♥ん゛びゅ♥」
 塞がる口の代わりに鼻を不様に鳴らしながら呼吸をし、それでも唇は男の物を模るようにぴったり吸い付き続け離そうとしない。少しでも味わいたい気持ちが身体を動かし続けてしまう。咥え味わえば味わう程に頭が痺れ絶頂すら迎えるからだ。
「じゅぼぼっ♥」
 雁首を唇で包み音を起てて亀頭だけを吸い絞ると。新たに生まれたより濃い先走りを舌先で掬い啜った。其の度に甘い鼻声を上擦らせ、淫らに尻を振り昂らせる。僅かに膨らんだ自らの股間がヒクつき、

『びゅぐ』

 興奮のままにイった証が垂れ流れ、赤い下着に更なる染みを拡げ出す。
「フェラしてイクなんて男として惨めねぇ、ユウヤ」
 男として地に堕ちた痴態を逃すことなく、悠然と眺めていたソファ上の女性が嘲笑うと。
「うそっ⁉」
「うわ、まじイってやがる」
 気付いた女性たちから最早哀れみにすら近い声を降り注がれる。その汚辱の中ですら、尚ユウヤは口為に没頭し快感の中で溺れ続けていく。
「あ、あの……リュウさん。…しゃ、写真じゃなくて……デッサンならして良いですか?」
「ふえ?……あ、まあそれなら。でもどうするの?」
「漫画のネタです!」
「あ、うん。そう…がんばってね……」
 若干引き気味のリョウに見つめられながらも黒縁眼鏡は何やら鞄から取り出し、興奮した様子でスケッチブック上へ一心に描き始めた。
 だが、そんなやり取りすらも単なるさざめき。
「んっ♥んぶ♥じゅりゅりゅ♥じゅぼっじゅぶ♥♥♥」
 今や広い室内は留まる事を知らぬ淫靡な音だけが支配し、奏でられた音色の中央で只管にユウヤはしゃぶる。口内から鼻腔まで漂う男に臭いに魅入られたまま。口内いっぱいに膨らむ男根で圧迫されながらも舌を巻きつけ這わせ、待ち切れないと言わんばかりに尻を振って。

 ――すると頭上に新たな問いが降り掛かった。
「咥えるだけで満足か?」
 若干の名残惜しさを伏目がちな目元へ浮かべながらも、ユウヤは首を小さく横に振りつつ唇を男から離す。舌先に繋がり糸引く体液を美味しそうに舌で舐め取ると、上擦った声で懇願した。
「っん、もっとほしぃです…」
「何がだ?」
 意地悪な男の問い。それが意味することをユウヤは全て受け止め吐き出した。
 自ら弄んだ女たちに見守られながら――。
「はぁん、トオルさんのおチンポ下さい。ユウナのケツマ〇コ、いっぱいずぼずぼして欲しいです♥」
『………。』
 最早異質過ぎる光景に何も言葉が出ない女たち。
 頬を染め上目遣いで。下品な言葉を羅列しながら男に媚びる、かつて一時は仮初めの彼氏だった存在の堕ちた姿を黙って眺めるだけ。
「よし、なら自分で動け」
 トオルは笑みを浮かべ、ベッド縁に腰掛けた。観客の方へ身体を向けて。女たちからは例え座っていても逞しい下半身が良く見えるように。
 その上を、ふらつきながらもユウヤは易々跨いでしまう。
「そうだ、尻をこっちに向けてゆっくり降ろせ。自分から尻穴犯して貰うはしたない顔をじっくり見て貰えよ」
「はぁぃ♥」
 男のそそり立つ股間の上で、迷うことなく淫らに足を開き甘ったるい返事をするユウヤ。ゆっくりと――観客が浴びせる視線を焦らすかの如く、そのまま腰を深く落とし始める。下着をずらすばかりか、挿れ易いよう自ら両手で双丘を開きながら。
 待ち切れないのだろう。真っ直ぐ降ろす筈の尻は揺れ、僅かに開けた唇は熱い吐息を溢す。前を向いてる筈の目線は宙を彷徨って、欲に溺れた光だけを宿した。
「んぁ…はぁ…ふぅん♥」
 期待で華奢な胸は上下し、挿れる前ですら喘ぎ声を喉から送り出している。
もう誰の目にも、無理矢理させられるのではなく、自ら望んで雌の喜びを味わおうと舌舐め擦りする男の姿が晒されていた。
「あはぁ♥」
 下がる眉と目尻。崩れた笑みを浮かべながら吐き出す喜びの声。
 ――揺れていた筈の尻は動きを止める。緩んだ尻穴が、お望みのモノを捉えたのだろう。膨らみ拡がった括約筋は中央で亀頭の先を咥え込み、別の生き物の如く勝手に蠢き出して呑み込もうとすらする。対照的に開かれた股の間では、自らのモノがささやかな硬さでヒクつき涎を垂らすだけ。骨の髄まで尻穴を掘られ雌イキを覚え込まされて、その存在価値を見失ってしまった悲しい男の末路だ。当の本人は自覚も出来ないまでに堕ちてしまったが。
「ふあぁ…んぐ」
 熱く深い呼吸の後。はやる気持ちを抑え固唾を呑む。後僅かに腰を落とせば訪れる快感を思い馳せながら。今や、じれったい感触すら愉しみながら悶え色欲を高めているのだ。
 どうすれば気持ち良いか。どうすれば気持ち良くして貰えるか――。
 頭の中で本能のままに目まぐるしく濁った思考を回転させ、欲望を満たそうと思案する。もう快楽の前にユウヤは盛りの付いた獣でしかないのだ。
「はひっ」
 短く吐き出された息は、もう浮かび上がることの出来ぬ水面へ飛び込む合図。

『ぐぶぅ』

「ん゛お゛ぉ♥」
 府抜けたよがり声が上がると同時に、一瞬で昇り詰め全身を震わせていった。細い手足の指先からそれこそ舌の先まで。唯一、瞳だけは見開かれたまま遥か虚空の一点だけを見つめ続けている。
 ――緩んだ尻穴の襞。そこを硬く膨らんだ亀頭が押し拡げた瞬間、脊髄から脳までを待ち望んだ快感が逆流し神経を焼き切っていく。甘過ぎて心をも溶かす蕩ける快感。潤みぼやけていた視界は更に白く霞み、全身が総毛立つ。荒げられた呼吸すら、吐き出すのに精いっぱいで酸欠に陥りそうなほど不規則なリズムを刻んでいる。
 普通の男なら味わうことのない雌の悦びが全身を駆け巡り、五感と意識の全てを支配されユウヤは嘶く。既に意識なく肉体は捩れ踊り、滲んだ汗で艶めかしく彩られ色気を放ちながら。
 だがそれでも、まだ今は出口の入り口にしか過ぎない。

『ぐぼぉぉ』

「ふごぉぉ♥お゛ぉっ、んお゛♥」
 雌として雄の味を知り尽くしてしまった脳は更なる快楽を求め、無慈悲にも本来は雄である筈の肉体をより貶め落としてしまう。無様に開かれつつある股の終着点。そこでは、拡げられるままに性器と化した尻穴が長い陰茎を呑み込み続けていた。
「んごおっ、ふどっぃ♥お゛ぉ~♥」
 掘られ肉襞が抉られる度に目を見開き、弛緩した唇から舌と涎、何よりも鳴き声を溢すと。挿れ易いよう尻を開いていた両の手はいつの間にか膝の上に運ばれ、快感で痙攣し崩れそうな両足を必死に掴み抑え込んだ。しかし背中を這いずる腔虐の昂りは止められず、絶頂で震えるままに、開かれた股間中央で揺れる下着の染みを濃くしてしまう。

『ぐぼぼ』

「んあ゛ぁ、まだイグぅッ♥」
 それでも留めることなくユウヤは自ら腰を落としトオルの上で屈みこむ。そのまま遂には、ゴリゴリと前立腺を抉りながらもトオルの男根を尻穴に全て呑ませてしまった。
「んほぉ、おじりどじなぃぃ♥」
 根元まで咥え終えた肛門。まるで輪ゴムのように容赦なく引き伸ばされ、一切の緩みを与えられないまま責められ続けている。腸内も前立腺ごと抉り続けられる圧迫感が襲い続け、ユウヤは無理矢にでも理自覚させられるのだ。
 男の物に犯されたまま感じる、男としてあり得ない現実を。
「あ゛~~~♥」
 体内を圧迫する男の熱さに酔い痴れ身を焦がす。深々と貫かれ動けぬまま、それでもうっとりとした喘ぎ顔で溺れ続けた。肩や腕は絶頂を震えに変え周囲へアピールし、もう股開き屈む姿に限界を感じさせる。
 だがそれでも、背後から容赦のない声が飛んだ。
「ほら、動け。誰が休んで良いと言った?」
「あひっ、ふぁぃ…んぉ♥」

『ぐにゅぅ』

 命ぜられるままトオルの上で、自らの腰を引き抜き始めるユウヤ。力の抜けそうな感覚に溺れながらも、震える膝を無理やり従え身体を浮かせていった。
「お゛ぉ♥」
 押し込まれていた柔らかい肉襞が、今度は逆にずりずりと引き出されていく。内臓ごと引き抜きそうな太い肉棒は、その太さと堅さで雌と化した穴に休む暇を与えなかった。
「ん゛あ゛ぁ~~~♥」
 何処か切なさの入り混じった甘い声を奏でだらしなく開かれた唇。挿入とは違い背筋を擽るような排泄感が圧迫感の中に混じり何もかも蕩けさせる。だがそれでも全身にびっしりと汗の玉を新たに浮かせ、惚けた表情を晒しカリ首の太さを尻穴でなぞり上げた。
「はぁ…んぁ……♥」
「くく、お前は尻穴から太い物を引き抜かれるのが本当に好きだな」
「ふぁぃ♥」
 中腰の無様な姿勢で甘い鳴き声を返す。披露したばかりの痴態から隠しようのない事実を指摘されて。
「もう糞をするだけでも感じるだろ?」
『ぎゅっ』
「あひっ♥」
 浴びせられる下品な問いと同時に行われてしまった乳首への責め。甘美な刺激は漣となり思考を弛緩させてしまうと、唇と舌を滑らかに動かした。
「どうだ?言ってみろ」
「あぁ…ん♥…はひ、もう…うんひ…きもちいぃ…んぁ…♥」
 太い指で強く転がされた乳首の快感を浴び、躊躇うことすら出来ず自らの恥ずべき告白を赤裸々にしてしまう。既にユウヤには視界に飛び込む女たちの姿すら羞恥を煽る快感でしかなり得なくなっていた。
「そうか。じゃあ、好きなだけ尻を振って味わえ。俺が止めろと言うまでな」
「は…ひ……んむ♥」
 心躍らせ擽る背中からの命令に。耳元へ差し出された舌をせがむよう首を捻り舐め絡め捕ると――
『ぐぼぉっっっ』

「――っん゛ほぉ゛♥」
 雌犬らしい不様なよがり声で白目を向き、恥知らずなイキ顔を晒し再び果ててしまった。弛緩し府抜けた肉体が重力を支えきれず崩れ、一瞬にして腰が落ちて根元までトオルを呑み込んでしまったのだ。
「お゛ぉ゛ぉ♥」
 激しい痙攣を起こし全身で絶頂を露わにしていく。肉体の隅々まで仕込まれたからか――健気にそれでも開かれた股の間で、遂に吸収しきれなくなった布地から濁った汁が溢れ出す。だが膨らみ自体は細やかで、もう射精に勃起を必要としない事実を突き付けている。
「尻穴でイクのは構わん。だが勝手に休むな」
『ぎゅむ』
「んぎっ♥」
 先ほどとは違い貫くような刺激が両胸を支配すると。飛び跳ねるよう上半身を起こし、再びユウヤは尻を上げ出し始めた。

『ぬぼぉぉ』
「んぁ…あ…あ゛~~♥」
『ずぼっっ』
「お゛っ♥」

 自ら尻を上下に揺らし尻穴を拡げ切ったまま、再びゴリゴリと前立腺を抉り出していく。さっき挿れたときとは比べ物にならないほどの速さで。
 既に何度と達した雌イキによってもはや尻穴は新たな性器でしかなく、雌穴としてペニスを味わうだけでイキ続けてしまう。
 何度も何度も自ら――抜き、挿れ、抉り。
 その度に脳が快感で漂白された―――。

「ん゛お゛ぉっ♥」
『ぐちゅっっ』
「チンポ♥チンポい゛ぃ♥」
『ずぼっぐぼっ』
「あ゛ぎ♥まだいぐっっ♥めずいぎどまんないよぉ♥」
『ずじゅ、ぐぽ、ずぶっ』
「あ゛~~~♥♥♥」
 
 ふしだらな単語を譫言のように叫び、アナルセックスの感覚を貪ることしか出来なくなったユウヤ。ズボズボと音を鳴らす度に汚らしく涎とよがり声を撒き散らし、只管に雌の快感を得ようと足掻いていく。
「げづあなイグぅぅぅ♥」
 もう何度も雌イキし、醒めることのない興奮に酔いしれ卑猥な言葉を悦び羅列する。発した己の言葉で新たな昂りを感じ、僅かな快感をも逃そうとしないまでに飢えた。
「ん゛はぁ♥もっどちょうらぃぃ♥♥♥」
 壊れた玩具の如く腰を振り続け狂い舞い、止まらぬ絶頂で果てる。喉を反らし首を振り、背中を丸め震えながらも、休むことなく上下左右に尻を揺らして。時折混じる乳首の刺激と口内に与えられる雄の唾液だけが安らぎとなり、次の瞬間にはハメられる快感を増幅させていった。
「ほら、拡がった尻穴を一度見て貰え」
「あ゛ひぃ~~~♥」

『ぐぼんっ』

 不意に強引な動きで抜かれ味わう強い雌イキと幸福感。
 だが抜けきった男根と共に抜け落ちていく感覚に襲われ、物欲しげな眼差しを表すと。少しでも開いた穴と、開けられた快感の隙間を埋める為に、素直にもそのままトオルの胸に身体を預けて尻を掲げた。
「…んぁ…はぁ…ん……はひ♥」
「なんて言うんだ?」
「あは♥めひゅにしてもらっらけひゅあなみてくらひゃぃ♥」
 掲げらた双丘の間では、息漏れ呂律無く緩んだ言葉を放つ唇以上に。ぽっかりと腸壁すら覗かせる勢いで緩んだ括約筋が閉じぬ姿を晒している。吐く息に合わせ窄まろうとするも、トオルの太いサイズを覚え込まされたそこはヒクつくだけ。むしろ早く埋めて貰いたいとせびるよう何度と蠢き誘う。
「たっぷり見て貰えたな。じゃあ、続きだ」

『――ずぶぅぅぅ』

「はひ♥んぁ、あぁ…あはぁぁぁ♥♥♥」
 一際に高く可愛らしい声が鳴り響くと。
「はぁ…んじゅ…んふぁ…っむ♥」
 ユウヤの身体を引き倒して前から強引に股を割り押し入ってきたトオル。そのがっちりとした太い腰回りにユウヤは自らの足を絡め捕った。決して離さぬと言わんばかりに。

『ぐぽ、ずぽっ』
「んぁ、ぁ♥んぐ、ん♥んはぁん♥♥♥」

 優しくも力強い腰使いによがり泣きながら、求めるように舌を出し口塞がれて正常位で犯さていく。だがその姿は、最早何の悔いも迷いも見せぬ、好きな男に抱かれる喜びを全身で味わう女そのものだった。股間にぶらさげた物を除いては。
「あはぁ♥とおるひゃん好きぃ♥♥」
 目に浮かべた涙は鳴き顔を美しく彩り華を添え。意識飛ぶ悦楽に顰めた眉すら飾り立てる。
 ――だがそれも束の間の出来事。
「はっ、笑わせるな。男のチンコなら何でも喜んで咥える雌犬がっ」

『ぐぼぼっ、ずぼっっ、ぐぶっっ』

「あひぃ、あ、あ゛~~~♥」
 荒々しく抉るよう何度も押し込まれた太い杭によって、また色魔に狂う一匹の獣へと変貌していく。
 再びベッドの上は、止まらぬ雌の絶頂に支配され男娼の身に堕ちたよがり声のみが、延々と響き渡るだけになった―――。

「ふふ、もう見ての通りです。ユウヤくんは女の人を騙すどころか抱こうともしない、そんな暇が有ったら喜んで男にチンポ嵌めて貰って雌イキするオカマのユウナちゃんになりました」
 にこやかな、しかし何処か艶やかな色すら含むリョウの妖艶な笑みの向こう側で。
「んあ゛~ん、まだいぐぅ♥んおぉ、ぎもぢいぃ♥もっど、もっど男チンポ嵌めてぇぇぇ♥」
 不様にも艶ある雌声でユウナは淫らな声を上げ、お役御免となった半勃ちの粗末な物からザーメンを垂れ流し続け果てていく。

『ぐぽっ、ずぼぼっ、ぐぼぼっ』
「あ゛ぁ~♥あ゛、あ゛っ♥んは、あ゛あ゛ぁ~~♥」

 既に両の目は正面に居るはずの女たちの姿を捉えもせず、目尻を垂らし淀んだ色で虚空を彷徨うだけ。この中の誰が声を掛けても返事は戻って来ぬだろう。
「では皆さま、御納得頂けたでしょうしお帰りは何時でもご自由に。ただし、ここでのことは他言無用。契約時のお約束ですよ?守ってさえ頂ければ、これからユウナちゃんが沢山の男に抱かれ稼いだお金の一部が貴女たちへの弁済に宛がわれる手筈です。ただし――」
 微笑み撒きながらリョウが言葉を続ける。
「もし約束を反故にされますと、残念ながら今のユウナちゃんの位置に貴女が。そしてトオルの位置には犬や馬が宛がわれますからお気をつけて」
 嘲笑っていた女たちの顔が一瞬で強張った。目の回の可愛らしい女装子が放つ言葉が、決して冗談や脅しといった類では無いと感じ取って。それは何よりも目の前で起きている事柄が突き付けてくる現実なのだ。
「じゃ、じゃあ、あたしはこれで……」
「あ、私たちももう良いよね?」
「うん……」
 ―――一人、また一人と、観客は足早に部屋を出ていく。満足もしただろうし、これ以上は関わらない方が正解だとも悟ったのだろう。
「楽しい催しだったわ」
 ソファの女性もゆっくり立ち上ると。見下げる中にも何処か哀れみすら滲ませた眼差しで一瞥し、静かに扉の奥へ消えてしまう。例え手を噛み千切った犬とて思うことがあるのかもしれない。
ただもう、元飼い犬はそれを二度と尋ねる事の出来ぬ身。視線に気付ける筈もなく、目の前の歪な情事に溺れ浸かるだけ。もう犬に取って考えるに値する事柄は、男の味だけになってしまったのだから。
 観客が立ち去ろうとも休むことなく行われる狂事。
「まだイキ足りないだろ?」
「んお゛ぉぉ♥あ゛っ♥い゛っ♥まだ、おっっ゛♥ん゛おおおおおお♥♥♥」
 堕ち狂う証を雌が叫び続ける中で。
 それを刻み付けるべく、微かな筆の音だけが鬩ぐよう寄り添い続けていった―――。


「――で、この二週間は何人くらいとしましたか?」
 爛々とした眼差しの僅か先。
 女に問われた者は、ゆらゆらと身体を揺らし、のぼせた表情のまま口開いた。
「んぁ…えっとぉ…ん……たぶん二十人くら…い……♥」
「ほうほう。また最近は忙しいですね。では、一番感じたのはいつです?」
 ラブホテルの一室。さして広さもなくシンプルでありふれた作り。ただふんわりと淡いピンク色で統一された装いに対し、浮いているのは部屋の隅に置かれたベッドに腰掛けている人影だ。紫を基調とした派手なシースルーキャミ。その華美な色が部屋の色に飽き足らず、それのみしか羽織らない白い柔肌までも浮き上がらせている。
 人前で話すには到底あり得ない、あられもない恰好。だがそんな己の姿を気にも留めず、視線を斜め上に上げ過去を辿っていったのは――。
「はふ♥どれも…良かったけどぉ……」
 一層濃くなった雌の色香を纏わせ、妖艶な佇まいをしたユウヤだった。今まで以上にしなやかな所作に言動。どちらかと言えば舌足らずと言っても過言ではなく、一つ一つの動きに対し媚びたような感想すら見受けられる。
「んぁ…♥」
 脳裏を過った記憶が疼かせるまま出る甘い声。捩った体の表面では、二度と体毛の生えなくなった下腹部の上で、艶やかな蝶が羽搏いていた。死ぬことを奪われた偽りの蝶が。
「一番はぁ、お口と…お尻どうじにぃ……ぁ…んはぁ♥」
『とろ…』
 シーツの上で擦られた尻に合わせ、蝶の真下にある蕾から蜜が垂れ堕ちた。ふるりと波紋が広がるが如く震えた身体。記憶を辿っていた筈の瞳は、いつの間にか潤み焦点をぼかしている。
「3Pですか?」
 女の不躾な問いに首を振ると、一滴の露が唇から顎までを濡らす。蕾の真似をするかのように。熱い吐息が漏れ、言葉が後を追った。
「はぁ…ん…4人なの♥もう一人可愛い子が居て…寝転びながらお互いにお口でおチンポ咥えてて……んぁ…ぁ…♥」
 のぼせ上がった顔で更に身を捩る。尻が更に強く大きく擦り付けられると、堪らず喘ぎ声を漏らし再び震え昇る。
 性器と化した尻穴。そこは以前、基本日常的に埋められていた太く大きなアナルプラグを失っている。だがそれでも感触を求めた。女のすぐ目の前で、問い掛けに応えながら。
 そしてあろうことか、無い筈の物を感じ軽い絶頂を味わってしまう。
 ――そう、ユウヤの肉体はもう完全に男どころか人としての尊厳すらも奪い取られてしまっていたのだ。ほぼ連日取らされる男娼としての仕事、そしてトオルから行い行われる調教によって。
 休む暇もなく刺激され続けた前立腺。これが雌イキの中毒性を帯びるだけに留まらず常任化してしまい、ほぼずっとドライの感覚で脳を酔い痴れさせてしまうのだ。ちょっとした拍子で軽くイッてしまう迄に。
「そうしたらぁ…そのままお尻に…ふぁ…おチンポ…ん…嵌めて貰えたのぉ♥」
 思い出語る言葉の節々で織り込まれてくる軽いイキ声。ぴくぴく震えた蕾はまた蜜を何度と垂らす。
 反芻される記憶の快感と。それを浴びながらお尻を自ら振って尻穴を窄め蠢かすだけで、もう前立腺は軽い絶頂感を ユウヤの肉体に止めどなく与え続ける。通常の思考が入り込む隙を許さない程に仕立て上げられたアナルマゾの男娼。それでも尚、尻穴の快楽に悶えながら常により強く感じさせてくれる男を求め彷徨い続ける堕ちた身体。
だが、そんなことは女も周知の上。、当然とでも言うように受け入れ観察しながら問い掛けを続行していく。
「相手、えっとユウナちゃんともう一人の子を犯してた相手はどんな感じの人?若い?それとも年配?体系は?普通に 犯されるのと違ってどの辺がより良かったの???それと―――」
 ――矢継ぎ早に繰り返される問いは、ユウナが答える前に新たな声の登場によって遮られた。
「楽しそうだねぇ、さやかさん」
「あ、リョウさん。こんにちは」
「良いネタ浮かんだ~?」
 声で返事はなくとも、眼鏡の奥のにやにや笑みを抑え切れない様子を見て察しながら腰掛けるリョウ。そのまま二人を眺めつつ呆れた声を上げる。
「全くビックリしたよ。振り込みは良いからその代わりに毎月何回か会わせて話をさせて欲しい!――なんてお願いされるとは」
「アハハ。あ、今度はリョウさんモデルにした子も描くんですよ」
 やおら鞄を漁り出すと数枚の描き掛けた原稿を見せて来る女を前に、やれやれと言った装いを見せるリョウ。
 ――こっちの話を静かに聞くなんてしやしない。自分の興味あるままに動くとは。そもそも自分の置かれた状況を考えれば普通は二度と関わり合いたいなんて思わないだろうに……。
 まあ、漫画家なんてこんなものかと諦めつつリョウは、目の前に拡げられた物を覗き込み注文を付け始める。
「ん~僕をモデルにするならもっと可愛く書いてよ」
「え~?確かにリョウさん可愛過ぎますけど、これだってかなり可愛く描けたと思ってるんですが……」
「顔や身体は良いけど服が可愛くない。そもそも普段から服と化粧のセンス悪いよね――あ、そうそう……」
 そんな手厳しい意見の最中、部屋に来た要件を思い出し尋ねる。どうもこの人にはペース乱されて苦手だと感じながら。
「ユウナちゃんに急のお仕事入ってさ。で、そのお客さんも変わり者でね。僕みたいな女装子じゃなくて、一般的な女の人に行為を見て貰いたいらし――」
「え?良いんですか!?是非とも見たいです!!」
「……あ、うん。じゃあ……お願いしようかな」
 被り気味の返事に思わず戸惑ったのか、リョウは引き攣り乾いた声でたじろいでしまう。
(報酬の話無いけど無報酬で?それに身の危険は感じないの?そもそも少しは迷いなよ……)
 言い掛けた言葉は無駄だと呑み込み、自分の仕事に意識を戻すべくユウヤに視線をくべた。
「ユウナちゃんは……ふふ、聞くまでも無いか♪」
「……んぁ♥」
 既に訪ねた女装子は、虚ろな瞳で軽く痙攣している真っ最中だ。返事は惚けた嬌声だけ。
只でさえ記憶の反芻で昂ってたところへ、今すぐ男に抱かれる話が転がり込んだのだから仕方ない。さっきまで以上に小さく跳ね、でも硬くはなり切らない蕾が何度と蜜を溢し……高揚したその表情は薬を打って貰えた中毒患者ですら及ばないほどに惚けている。
「ぐふふ、ユウナさんも待ち切れないんですね。あんなにお尻振って」
 強くシーツに擦られ続ける柔らかな白い膨らみは、誰の目にも流行る心を理解させた。物欲しいのだと。止めどなく零れる吐息は熱を体外へ逃がすものの、追い付けない肉体は燻り白い肌を染めていく。
「じゃあ、移動の手間も省けるからここにお客さん通すよ~」
 立ち上がると徐にユウナへ近付きリョウが囁く。期待に膨らんだその乳首を摘んで。
「お仕事終わったら今晩はトオルが抱いてくれるって♪」
「んはぁ♥…ぁ…あ゛ぁ…♥♥♥」
『どぷ』
 一際大きな痙攣。立て続けに押し出された濃い蜜がシーツに大きな溜まりを拡げてしまった。それでも立ち込め続ける雌と化した元雄の匂い。乱れた髪が汗で濡れた頬に張り付くも指は触れようとせず、只管にシーツを掴み続け皺を増やす。
「はぁ…ぁ…あはぁ♥」
 切なげに喉を晒し、止まらぬ待ち侘びた未来の余韻と昂りに浸った姿は――
「あは、ほんとに待ち切れなかったみたい」
「凄いですユウナさん。会う度にどうしようもないほどHで、男の人に抱かれることしか考えなくなってて」
「ユウナちゃんの幸せは、男の慰み者にされることだもんね~♪」
 二人が語る言葉を静かに肯定し、自身が紛れもない雌犬以下の存在を認め堪能していると見せしめている。
 もう強制的に戻されるまで、会話に加わる事すら出来ぬであろう。
 ――何故なら書き換えられた本能によって、男の味に酔い痴れることが何よりも優先されてしまうから。そしてその本能は、抱かれる度に無限の書き換えを受けていく。
 半永久的に自動で行われる人格へのアップデート。
 抜け出す術は無く、抜け出す意志すら書き換え閉じ込める心の檻。


「おい、男の癖にチンポ欲しくて尻振るのか?この変態野郎が――」

 今日もまたホテルの部屋に鳴り響く。
 飢えた男の声と――。
 それ以上に飢えてしまう男の声が――。
 淫靡に濡れた音を混ぜ込んで―――。

「ふぁぃ♥ユウナ…おチンポだいひゅきぃ……♥♥♥」
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